第3回 なんじゃこりゃあ!? 2005.12.28公開


 これまでの2回は、連載開始前に様々な紆余曲折があって現在のような形に
なったことを扱っておりましたが、今回は連載開始後に起こったことについて
触れてみましょう。

***「うっ、読みにくい!」***
 雑誌に印刷された第一話を読んでまず驚いたのが、やたら見にくい絵になった
ことでした。
これは主に活版印刷になった時に、細い線が全て太くなってしまったというのが
理由ですので、単行本になった時にはすっきり見やすくなってると思うんだけど、
雑誌掲載時での読み辛さは何とかしたいところ…

 それともう一点、この漫画は独特のタッチを出すために紙も特別製の
手作り原稿用紙を使用しているため(手作りは作者本人の手作りです)、どうも
そのせいで印刷段階でのタチキリ調整が上手くいってないのではないのかな…?
という疑惑も。手作り原稿用紙も今後改善検討が迫られるかも。

第一話のミス
このコマ写植忘れです。「ん…?!」は写植になる指定でした。

第二話のミス
「珍走団ちゃうか…」は「珍走団ちゅうか…」のミスです。


***「ゼロンの能力?」***
 これはもういきなり今月発売の2月号の話ですが、
「ゼロンの能力」と銘打たれて
「オフェンス能力」「リペア能力」ってのが解説されてますが…

なんじゃこりゃあ!?

 作者本人も知らぬ能力にひっくり返っておりました。
おい!ちょっと待てーい!編集部の完全でっち上げかーい!
その上作者には事前相談全く無しかーい!

 「オフェンス能力」は離れたところにいる敵に攻撃する能力って書かれてますが
…それって能力ってほどかな…
 なお、この「ケーブルで伸縮する腕で攻撃」ってのは神宮寺氏のお気に入りらしく
遥かな昔の週刊少年サンデーでのデビュー作とか初連載の「風少年キム」に
登場したロボットでも使われていたアイディアでした。
「アンタそればっかりかい!」って?
いいじゃん、10年おきに使うぐらい(笑)。

デビュー作「メタル・ティーチャー」より。なお雑誌掲載時にもこの作品の紹介はこのページが使われた(笑)



「風少年キム」より。…しかしこうして並べるとシャレにならんくらいほんとに同じだな…。
擬音まで「ドシュ」で一緒だもんな…やめようかこのネタは(笑)。

 「リペア能力」は「触れただけで壊れたものを直す能力」ってなってますが
これはちょっと違う。(その前に勝手に能力設定すんな!))
これは「不思議な能力」ではなく「高レベルの技能」なのです。
まるで触れただけで物を直せるように見えるくらいの腕前」なのだと。
針金一本で金庫を開けるとか出来る技能ってすごいけど、例えばああいったもの
です。ハンドパワーみたく触るだけで直ってるものじゃないのです。
 もっと言うとそれは「修理する技能」というより、拡大して、
「機械構造に精通してるので修理くらい簡単」といったニュアンスかな。
ので、修理する他に壊すであるとか、改造するであるとか創るであるとか、
いろんな応用が利くのです。今後に注目してね〜


***「デスマスク」***

 これは顔だけ描き代えた時に出たデスマスク(笑)。
この漫画、連載に至るまでのキャラクター・タッチ検討変遷などみてもわかる
ようにとにかく編集部での「顔チェック」は厳しく、連載中の原稿であっても
容赦なく顔チェックが入ってくるのであった。うーん。
右端のカラーは、少年シリウスの表紙になったもの(の顔だけ差し替え)です。
あの絵は全身メカメカしいゼロンの全体が描かれていたんだけど(テレホンカード
仕様のもの参照)、いざ表紙になると顔しか出てなくて、おいおい(笑)!
だったらそれ用に顔を大きく描いたのに…この切り取りマスク見ても分かるけど
全身像絵だから顔そのものはすごく小さかったんですよあの表紙…
他の絵は何話で使われた物と代えたものか分かるでしょうか?


※画像追加遅れるかもと3時間ほど前に書いてましたが、なんとか当日中に
用意できましたやれやれ。

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