あっ、今回は何かいつもと違う?

ほんまや。いつもはザラザラの触り心地悪そうな背景やのに。

うん。今回は新年の挨拶も兼ねて、作者もかなりリキを入れて協力してくれたらしいな。

最終回が近いんとちゃうやろか(笑)?
あっ、おっちゃんなんでそんな怖い顔すんねん!

…ゴホン。えー、今回は、「ZERON」の火蓋」の製作現場よりの映像をお送りしよう。

ボク達、ここで漫画に描かれてるんだ。

そういうこと。これまで作画過程や作画用具を紹介してきたが、今回はじめてスタジオ現場を紹介することとなった。
東京のはずれにあるマンションの一室が神宮寺氏の仕事場だ。近くにはカワセミやすっぽんも住んでる自然豊かな環境だ。
ここから毎月、「ZERONの火蓋」が製作され、月刊少年シリウスに掲載され、世界中で読まれているのだ。

漫画作業は二人でやってるんやね。手前が神宮寺先生で向こうの人がアシスタント?
アシスタントは女の人やの?

うん。今回の連載途中から手伝ってもらってる優秀な、ガスマスクと覆面を愛してやまないちょっと変わった趣味の新人だそうだ。
主に下書き以降の作業、背景とか、スクリーントーン、ベタ塗りなどを手伝ってもらっている。

…ガスマスクって何?

ケン太そんなことはええから!和気藹々と楽しそうなスタジオやね。絵からも伝わるわー。
四コマ漫画は先生かわいそうやけど(笑)、そういうネタが描けるくらい和んでるってことやもんね。

今回アイコンに使用してる、みんなのSDラクガキキャラは仕事の合間に描いたものにペン入れしたものだそうだ。

ああ、そうなんやー。キャラクターへの愛が原稿以外の部分にも溢れてるんやね。ええ先生に描いてもろてるんや、うちら。

漫画は毎月、どのくらいで完成する?

一番大変なのがストーリーだな。担当編集との打ち合わせでもめると、すっごく時間がかかる。これまでの最高で、ストーリーが決まるまでに一ヶ月半もかかったことがある

えー、月刊連載なのに!?

そう。この連載は結構時間的余裕を持って始まってたんでね。でもそういう風にストーリーでもめ続けた結果、余裕は全て使いきってしまったそうだ。

じゃあこの漫画ってよく聞くように、「わー〆切が〜」とか言って描いてんの?

いや、神宮寺一はものすごくまじめな性格な上、作画が恐ろしく速いので、間に合わなくて〆切を延ばしてもらったことも、連載を落としたことも今回の連載は元より、これまでも一度もない。
鉛筆書きでの原稿発表なんかは論外だがベタやトーンが間に合わなかったこともないぞ。誇り高き仕事師なのだ。
なお、ネット上での情報などで、よく神宮寺一はアニメーター出身なのでは?と思われてるようだが、アニメーター経験は全くない
デザインワークス、美術設定などを数多くの作品でこなしてたり現在企画進行中のものもあるが、元々は漫画での仕事ぶりの方で評価された結果によるもので、アニメ製作現場の出身者ではないのだ

すごい人なんやね!もっと漫画の人気も出たらええのにね!

…。

そんなことより次回の話はどうなるんだ!おまえらそんな悠長なこと言ってられる状況なのか。ゼロンは世界の王になってしまいそうだというのに、俺なんか名前すら出てないじゃないか!

ぎー…

大丈夫だ、心配いらん。次の話は作者が「連載始まって以来最高にノッて描いた」と言ってるだけあってすごいぞ。
詳しくは語れないが、キーワードは「キャスト・オフ!」だ

仮面ライダーカブト?

それは見てのお楽しみ♡

そうじゃないだろ!俺の名前はいつ出るんだよ!

ほなまた次回な〜今年もゼロンを宜しく!

SDラクガキキャラの元々の絵はこちら→
原稿描く時の「汚れ防止の手敷き紙」に描いてたラクガキとのことです

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第18回 「ZERONの火蓋」製作現場より 2007.1.12公開

新年明けましておめでとうございます!今年も「ZERONの火蓋」と「ZERONの火燵」を宜しくお願いします!

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